最大挙上重量(1RM)の特定は、筋力を測るための基準ですが、実際に限界重量に挑戦することは中枢神経系に多大な負荷をかけ、怪我のリスクを高めます。当サイトの科学的根拠に基づくマックス換算ツールを使用すれば、危険な全力試技を行うことなく、高い精度で最大筋力を推定することが可能です。
このツールは、業界標準の計算式を使用して、普段のトレーニング記録(例:5回挙上のセット)を、極めて精度の高い最大重量(マックス)に換算します。これにより、ベンチプレス、スクワット、デッドリフト、ショルダープレスなどのトレーニング負荷率(%)を算出するために必要なデータが得られます。
最大挙上重量(マックス)計算機
あなたの最大筋力ポテンシャルを換算
| % | 重量 | 回数 |
|---|
この計算機の使い方
- 種目の選択: 具体的な種目(ベンチプレス、スクワットなど)を選んでください。計算ロジックは共通ですが、種目を指定することで自己記録(PR)の管理に役立ちます。
- データの入力: 持ち上げた使用重量と、正確なフォームで実施できた反復回数(レップ数)を入力してください。注意:回数は「テクニカル・フェイラー(技術的失敗)」までの限界回数としてください。
- 結果の確認: 「計算する」ボタンを押します。ツールは、推定される最大挙上重量、精度の範囲、そして今後のセットを計画するのに役立つ負荷率換算表(例:85%設定など)を表示します。
科学的根拠:計算式の仕組み
筋力疲労の生理学は、予測可能な「力と速度」の曲線に従います。重量が軽くなれば、挙上できる回数は直線的に増加します。この計算機では、最も信頼性の高い4つの科学的モデルから選択できます。
1.ブリジーキの公式(Brzycki)
1990年代初頭にマット・ブリジーキによって開発され、低回数(5回未満)のセットにおいて最も正確であると広く考えられています。最大負荷に近い状態ではエネルギー枯渇が非線形であることを考慮しています。
計算式: 最大重量 = 重量 × (36 ÷ (37 - 回数))
2.エプレイの公式(Epley)
1985年にボイド・エプレイが考案しました。ブリジーキ式よりやや積極的な数値を出す傾向があり、ボディビルダーや筋肥大トレーニングでよく行われる6~12回の範囲で歴史的に高い精度を誇ります。
計算式: 最大重量 = 重量 × (1 + (回数 ÷ 30))
3.ロンバルディの公式(Lombardi)
ロンバルディ式は指数関数的な計算を用いる点が特徴です。重い回数を挙げる際の「粘り」を考慮するため、上級パワーリフターに好まれる傾向がありますが、初心者の場合は数値を低く見積もりすぎることがあります。
計算式: 最大重量 = 重量 × 回数^0.10
4.オコナーの公式(O’Conner)
オコナー式は数学的にエプレイ式に似ていますが、より保守的な数値が出ます。トレーニングプログラムの基準として、より安全な見積もりを求める中級者に最適な選択肢です。
計算式: 最大重量 = 重量 × (1 + (回数 ÷ 40))
推奨設定:「自動(オート)」ハイブリッド論理
研究によると、あらゆる状況に完璧に対応できる単一の計算式は存在しません。ツールを「自動」にしておけば、以下の独自の加重ロジックを使用して、すべてのモデルの長所を活かします。
- 1~4回の場合:精度の高いブリジーキ式を優先します。
- 5~10回の場合:統計的な偏りをなくすため、エプレイ式とブリジーキ式の平均値を採用します。
- 10回以上の場合:持久力に基づく外挿に優れたエプレイ式を採用します。
出典および参考文献
この計算機で使用されているロジックは、査読済みのストレングス&コンディショニング研究に基づいています。
- マット・ブリジーキ(1993年): 『筋力テスト―疲労に至る回数からの1回最大重量予測』体育・レクリエーション・ダンスジャーナル。 研究を見る
- ボイド・エプレイ(1985年): 『動的筋力テスト』ネブラスカ大学。エプレイは全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)の創設者です。 ボイド・エプレイについて
- ロンバルディ、V.P.(1989年): 『ウェイトトレーニング入門』ウィリアム・C・ブラウン出版。
- スポーツ科学・医学ジャーナル(2013年): 『ベンチプレスにおける1回最大重量推定のためのブリジーキ式およびエプレイ式の妥当性』 NCBIで研究を見る
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